製造業の現状と課題とは?
日本の製造業には、様々な歴史がありますが1番良かったと言われるのが戦後から不動産バブルの頃にかけていいです。つまり1960年位から1990年ぐらいは非常に伸び盛りだったといえます。世界でも、比較的最新のコンピューターなどを使っており、最先端を行っていたといっても言い過ぎではありません。ところが、1990年代から日本の景気が悪くなると同時に、日本の国内で製造するよりも中国で製造した方がコストが安くなるため、多くの大企業が中国に工場を移しました。現在ではチャイナリスク等があるため、わざわざ中国に工場を移す会社は時代に逆行していると言えますが当時はそのような事は一般的に心配されていなかったわけです。
このような流れになると、国内の工場は一体どのようになるかと言われれば、この業界自体のコストが非常に高いため赤字になるかそれとも製品の値段を高くするしかありませんでした。もちろん、コストが高いといっても国内のコストが特別に上がったわけではなく海外で製造している方がコストが圧倒的に安いためそれと比較すると高く感じると言うことです。
このような現状を鑑みると、海外の工場の影響が非常に大きく今後は対策として利益を出す方法を考えなければいけません。これらを考えなければ、工場を持っている企業はたちまち倒産してしまうでしょう。今後の課題の1つは、技術力を高めることが注目されています。例えば、ITに関する技術を工場勤務の人間がある程度持っておくことです。全ての人を持つ必要はありませんが、ITによって随分と工場の仕事を簡略化することができます。それに加えて、AIとロボットを使うことにより今まで以上に作業効率化を高めより性格の商品を作る事は可能です。人間が行っているものは、ある程度正確なものであってもやはり100%正確ではありません。そのため、無駄な出費が増えてしまう傾向にあるわけです。しかし、AIロボットを使えば、間違いなくミスをすることがないため安心して任せることができるでしょう。
しかし、いくらそのような時代になったとしてもすべての工場がそれらの機械やコンピュータを導入することができるわけではありません。やはり、その前の段階でやっておくべきことがあります。それが、一人ひとりの作業の効率化です。作業効率化は、日本の会社だけを見ても分かりませんが、先進7カ国の中で見ると日本が圧倒的に作業効率が悪いことがわかっています。この作業効率を高めることこそ、今後の課題といえます。